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塾(第5回)

シシャモって本当は何者?

スーパーで売られているシシャモは、外国産の代用魚だというのは広く知られています。
本物のシシャモでないことは理解できるのですが、スーパーで売られているあのシシャモは一体なんという魚なのでしょうか。
調べてみました、答えは「カペリン」・・・。
スーパーで売られているシシャモは、キュウリウオ科、マロータス属、英名で「カペリン」和名では「カラフトシシャモ」と呼ばれている魚です。

シシャモとカラフトシシャモの分類の違いは、次の通りです。

  • サケ目
    • キュウリウオ科
      • シシャモ属
        ・シシャモ
        ・ロングフィンスメント
        ・ナイトスメルト
      • マロータス属
        ・カラフトシシャモ (カペリン) 雌だけが輸入され「子持ちシシャモ」として
        販売されている
      • キュウリウオ属

ちなみに、北海道で獲れるシシャモは、キュウリウオ科シシャモ属で、一匹200~300円します。
カラフトシシャモは、ノルウェー、アイスランド、カナダ北東岸で主に漁獲されています。
2003年JAS法改訂に伴い表示が厳格化されました。
商品名をシシャモと表記できるのは北海道産のみで、他はカラフトシシャモと表記するよう指導されていますが、加工食品(調理済み商品)にJAS法は強制力がありません。「カラフトシシャモ」が「シシャモ」と表記されて売られているのは、一応にせもの食品といえるでしょう。
正しくは次のような表示がされるべきですね。

表示ラベル
名称塩干魚介類(子持ちカラフトシシャモ)
原材料名カラフトシシャモ(ノルウェー産)、食塩

分類の違いは分かりましたが、魚としての違いや味のちがいはどうでしょうか。
カペリンは本物のシシャモと比べ肉質や締り・味の面で多少劣ると言われていますが、メスの卵袋のサイズや卵の量はカペリンのほうが上回っているそうです。
本物のシシャモはオスもメスも食用にされ肉はオスのほうが美味しいと言われているそうです。

本物のシシャモは天日乾燥されたものが多く、カペリンは機械で短時間に乾燥されるため熟成度が短く味が劣ると言われています。
カペリンのオスは殆んどペットフードとして加工されたり、水族館の魚などの餌に使われています。
しかし、近年ではカペリンも乱獲で数が減ってしまい漁獲制限が行われています。
この状態が続くとカペリンも高級魚になってしまうかもしれませんね。

<豆知識>本物の北海道産のシシャモについて

  • オス
    • メスに比べて大きく、産卵期には体が婚姻色に変わり、黒くなります。
      オスの尻びれはメスよりずっと大きく、産卵期にはさらに大きくなります。
  • メス
    • 産卵期でも体の色は変わりません。 一部のメスは産卵後「下りシシャモ」となり、翌年も産卵のために溯上するものもいます。
      メスは1匹平均で約8千個の卵を持ちます。

本物のシシャモの味は最高でその風味には、カペリンはとうてい敵わないそうです。
食べ方も焼いたり揚げたりのほかに、生で刺身や寿司にしても食べるとのこと。
地元でしか味わえない旬の旨さなのでしょう。
北海道に行った時に是非食してみたいですね。

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