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知恵袋(30号)

どちらを選ぶ?水道水とミネラルウォーター

東日本大震災直後、水道水が放射能汚染されてミネラルウオーターがスーパーから無くなってしまったりしたのは記憶に新しいのですが、その時家庭に配達される水もたくさん販売されて今でも使っている人は多いのではないでしょうか。
今でも私の子どもたちや孫にはミネラルウオーターを購入して飲んでもらっています。
独立した子どもの家族も今でも宅配サービスでミネラルウオーターを購入しています。
正月に皆が集まった時に大震災の話になり水道水は本当に安全なの?という話になり私も前々から気になっていたこともあり調べてみました。

・水には硬水と軟水の2種類があります

そういえば若い頃、妻の実家の水(水道水)が美味しくてよく飲んだ記憶があります。
その時に親戚の水道局の方から「この市の水はミネラル(カルシュムやマグネシウムなど)が多く含まれていて美味しいと言われます」と聞いた事がありました。
そういえば水の美味しいところって尿路結石などが多いと聞いたのですが本当なのかな?
日本は軟水の水が多くフランスなどの水は日本の15倍もミネラル分が含まれていることもあるそうです。
硬水で育った野菜や果物などはミネラル分が豊富だと言われていますが日本の野菜はどうなのでしょうか。
硬水を長い間必要以上に呑んだり調理で摂取すると結石になるリスクが上がるという説もあります。
厚生労働省が発表した「第6次改定日本人の栄養所要量改定」を参考にミネラル分を必要以上に摂取していないかチェックしたいところですね。

・ミネラルウオーターって何?

食品衛生法では、ミネラルウォーター類を「水のみを原料とする清涼飲料水をいう」としており、これには、二酸化炭素を注入したもの(炭酸)、カルシウム等を添加したものも含まれています。

清涼飲料水・・・ 乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除くアルコール分1パーセント未満を含有する飲料を指します。

・ミネラルウォーター類の水質について

食品衛生法

食品衛生法第11条に基づく「食品、添加物等の規格基準」によって、ミネラルウォーター類の安全性が確保されています。
ミネラルウォーター類の規定には、成分規格と製造基準があり、水質の分析項目は、除菌・殺菌工程の有無によってことなります。
東京都衛生局より引用

・水の安全性は?

水質基準が美味しさの基準?かと思い厚生労働省のHPにアクセスしてみました。

水質基準項目と基準値(51項目)
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水質基準に関する省令」で規定する水質基準に適合することが必要です。

と書かれていて51品目の一覧表が掲載されていました。
更に農薬類(水質管理目標設定項目 15 )の対象農薬リスト、要検討項目と目標値(47項目)なども掲載されていました。

沢山の基準値や目標値があるのにはびっくりです。解説は専門家の方にお願いしたいですね。
そのなかから気になる項目があったので抜粋してみました。こちら suisitukijyun.pdf
詳しくは厚生労働省のHPにアクセスしてみて下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html

・市販されているミネラルウォーター類の種類について

品名ナチュラルウォーター
原水特定の水源から採水された地下水のみ
処理方法沈殿ろ過加熱殺菌
  
品名ナチュラルミネラルウォーター
原水・特定の水源から採水された地下水(鉱泉水、鉱水など)
・ミネラル成分が溶け込んでいる
処理方法沈殿、ろ過、加熱殺菌
  
品名ミネラルウォーター
原水何種類かのナチュラルミネラルウォーターを混合したもの
・ナチュラルミネラルウォーターのミネラル分を人工的に調整したもの
処理方法沈殿、ろ過、加熱殺菌、原水のブレンド、
ミネラル成分の調整、オゾン殺菌、
紫外線殺菌、ばっ気(水に空気を送り込んで溶け込ませること)など
  
品名ボトルドウォーターまたは飲用水
原水飲用できる水
(水道水、蒸留水、河川の表流水などで飲用に適しているもの)
処理方法特に規定されていない

農林水産省「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」より

・ミネラルウォーターと水道水の水質規格

東京都水道局に詳しい規格基準が掲載されています。
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/topic/12.html 

水道水の規格基準51と多いですね。
それだけ安全性を重視しているのだからですね。
それに比べミネラルウオーターは半分程度の規格基準なのに私も初めて知り、驚きました。

・安全基準数値は?

ところで水道水の安全基準数値は、「毎日2リットル」を一生飲み続けても健康被害がないというものですが、ミネラルウォーターの場合は、「毎日0.5リットル」という基準になっているそうです。

話は変りますが「外国人にとっては当たり前じゃない日本の光景」のベスト2にランクインしたのが、「水道水が飲めること」だそうです。
日本人からすると当たり前のことですが、水道水が飲めない国も多く、外国人に驚かれているそうです。
ちなみに1位は何かというと、「自動販売機」だそうです。

これから何を基準に飲料水を選んでいきますか? 
一生に関わるので慎重に判断していきたいですね。

そうそう水のことで思い出したことがあります。
研究室にいた頃のことですが、食品検査室で取り扱っていた蒸留水が美味しくなかったことを思い出しました。
分析には不純物は天敵ですから蒸留水を使います。
蒸留水(H2O)は100%に近い水で、不純物(ミネラル等)を含まない水のなんとまずいことか、あの水だけはいただけませんね。

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