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知恵袋(33号)

早起きは三文の徳・・・ではない?

ことわざ辞典には「朝早く起きると良いことがあるということ」と書かれています。
私も朝早く起きれば、健康にも良いし、それだけ仕事や勉強がはかどったりするので得をするということだと思っていました。

「三文」とは、一文銭三枚のことで「ごくわずかな」という意味だそうです。
わずか三文だとしても、得るものがあるということで、朝寝を戒める意味を込めて使うと書かれていました。
「徳」は損得の「得」と同じ意味で、「早起きは三文の得」とも書くそうですが、元々は「早起きしても三文ほどの得しかない」という意味で使われていたという説もあり驚きました。

ある人は「夜型生活を改めて、毎朝5時に起きる生活を続けたら、すこぶる体調が良くなった」早起きは三文の徳というが、それ以上の徳を得た気分になった」と言っています。

私もあるきっかけがあって早起きをするようになりましが、それまでは仕事で夜中までシステムを組む(納期に間に合わせるためもありました)為に明け方まで仕事をする日々が多く、またそれが続いてしまうこともありました。
プログラムを作る環境は「静かで集中できる場所」が必要と考えていたので、夜中から明け方までが一番効率の良い時間帯と思って続けていました。
 
ところがわが家に犬が来た時から生活が一変しました。20年も前の話ですが朝、犬と散歩に行くようになってから夜遅くに仕事をしなくなりました。
朝5時か6時に起きて散歩する生活が長く続いていました。
朝早く起き朝陽を浴びることで、自律神経を整えることから健康にも良いと考えていました。

最近「早起きは三文の徳」ではないと言う話を聞き、調べてみると「英オックスフォード大学の睡眠・概日リズム神経科学研究所の名誉研究員、ポール・ケリー博士の衝撃的な研究論文にいきあたりました。

「朝早く起きることは、人体にとって「拷問」に等しい」

ポール・ケリー博士は、早起きすることが人間の体内リズムと合っておらず、肉体的にも精神的にも悪影響を及ぼしていると主張しています。このことは、オックスフォード大学だけでなく、米国のハーバード大学やネバダ大学などの研究機関でも、実証研究がすすめられていると聞きました。

また、早起きは、メタボリック・シンドロームや糖尿病、高血圧、心筋梗塞や脳卒中、心不全などの循環器疾患やHPA(視床下部-脳下垂体-副腎皮質)機能不全によるうつ病などに悪影響があることがわかって来ているそうです。

早起きが集中力にも悪影響?
集中力について、ポール・ケリー博士は次のように主張します。
「体内時計は身体のあらゆる部位に存在します。例えば脳の視交叉上核という場所に体内時計が備わっていますが、早起きすることによってこれがズレてしまうと、著しく脳の機能が低下します。すると集中力や記憶力、コミュニケーション能力などが著しく減退してしまうのです」

【出典】
「早起き」すると寿命が縮む? オックスフォード大学の研究で判明 - ライブドアニュース

また、アメリカでは学校の開始時間を遅らせる運動が以前から行われています。
その運動は、Start School Later運動と名付けられています。
実際に一部の学校は登校時間を遅らせました。
すると、勉強の成果が上がったのです。
複数の研究データによると、登校時間を遅らせることで全国統一試験(GCSE)のスコアが10%ほど上昇したそうです。

【出典】
【大絶賛】脳科学者「朝9時前の出社や登校は人間にとって拷問だ!朝10時にしてはどうか?」 : ユルクヤル、外国人から見た世界

では、いつ起きるのが良いのか?

ポール・ケリー博士の衝撃的な研究論文には、起床時間・その後の活動時間についてこう述べています。
年令によって適切な起床時間は変化していきます。
世界中のあらゆる人たちの睡眠パターンを分析して、年齢層ごとの推奨すべき起床時間と起床後の活動開始時間をはじき出すことに成功しました。
それによれば、個人差はあるものの、起床時間は青年期(15~30歳)であれば朝9時、壮年期・中年期(31~64歳)なら8時、高年期(65歳以上)だと7時となっている。

また起床後の活動開始時間は、青年期11時、壮年期・中年期10時、高年期は9時が最適だと分かっています。

この数値を見れば明らかなように、すべての年齢層の人に言えることは、6時よりも前に起床することは人間として本来あってはならないということです。

【出典】
「早起き」すると寿命が縮む? オックスフォード大学の研究で判明 - ライブドアニュース

9時から17時という一般的な就業時間は、少し早いということになりますね。

早起きが健康を害するというのは、従来の常識を覆す考え方で衝撃を受けました。

ただし、早起き会の人や早起き派からの人達の反論が有るかもしれません。

先月号で書いた「睡眠はダイエットの特効薬」(第32号)にも朝日を浴びてと書きましたが、あまりにこの研究発表は衝撃的でした。

「知識」は生活に取り込んで「知恵」となります。
先月も書きましたが、毎日の睡眠(7~8時間)が「健康」の秘訣。
起床時間と活動時間は守れそうにありませんが、休みなどはやってみる価値はありそうですね。

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